ブルーベリーフォト解説:都会編

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【Southmoon(サウスムーン)南部ハイブッシュ系品種】

本サイトのテーマである「都会で楽しむブルーベリー」を最も象徴している写真だと思っています。

よって、本サイトのTOPページでは、この写真をイラスト化して実際の「風景」と「創作物」の対比をフラッシュによって表現してみました。

摘み取ったばかりの完熟したブルーベリーは、本当に美味です。売っているものよりも美味しい唯一の果物でしょう。 なお、この写真は、昨年(2004/06/05:AM7:01)に撮影したものですが、今年の春から夏にかけては、このような雲ひとつない青空に恵まれる日が非常に少なかったような気がします。

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【Summit(サミット)南部ハイブッシュ系品種】

サミットの花を訪れたセイヨウミツバチの瞬間を捉えた写真です。

都会でも小さな自然を作ってやりさえすれば、意外と様々な昆虫がやってくるものです。

なお、ブルーベリーの花は、一般にはほとんど認知されていないでしょう。

スズランの花のようだと表現されることもありますが、確かに釣り鐘型で上向きになることは少ないため、その例えが最も近いでしょう。

また、ブルーベリーの栽培書籍などには、異口同音にドウダンツツジの花に似ていると解説されていることが多いようです。しかし、現代ではドウダンツツジの方がブルーベリーよりもさらにマイナーな存在のような気がします。

仕事でマーケティングにも携わる者としては、常に、感覚は時代にリニアでありたいと思ったりします。

私は、ブルーベリーを育て始めてから、以上のような理由ではじめてドウダンツツジというものをを知ったわけです。

どうも、いままでブルーベリーを栽培した人も、ブルーベリーの本を書いた人も、先人の意見をそのままなぞらう気風があるようです。だから、自らの実際の経験があるにもかかわらず、多少誤った定説なんていうものもできあがってしまうのでしょうか。

なお、ドウダンツツジというものの存在を知ってからしばらく経った頃、埼玉安行の植木屋で初めてドウダンツツジを見たのでした。そして、その外形から、様々な書籍でブルーベリーの花に似ているといわれる記述をとりあえずは納得したものの、やはり、ブルーベリーよりもドウダンツツジを探す方が、はるかに難しいと思ったのを記憶しています。

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【Chandler(チャンドラー)北部ハイブッシュ系品種】

2005/04/28:朝5時台の写真です。都会の夜をチャンドラーに止まったまま過ごしたようです。

俗にいう「アゲハチョウ」は、正式には「ナミアゲハ」といいます。

後日、「クロアゲハ」と「アオスジアゲハ」の飛翔もありましたが、撮影には至りませんでした。

本当に、いったい何処からやって来るのでしょうか。あるいは、何処で成虫になるのでしょうか。

六本木では、サンショウも、ミカンも、カラタチも、クスノキもほとんど見かけることはないのです。

写真の背景は、地上45階、高さ216m、総ガラス張りの「泉ガーデンタワー」です。

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【Baldwin(バルドウィン)ラビットアイ系品種】

関東平野部では、6月や遅くても7月に収穫を迎える南部ハイブッシュ系品種や北部ハイブッシュ系品種とは異なり、ラビットアイ系品種の収穫期は、7月から8月になります。

さらに、その中でも最晩生種であるバルドウィンは、最も遅くまで果実を楽しめる品種です。

多くの南部ハイブッシュ系品種が収穫を迎えている頃(2005/06/18)バルドウィンは、まだまだ幼果でした。

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【Bluecrisp(ブルークリスプ)南部ハイブッシュ系品種】

雨上がり直後のこの写真がきっかけとなって、本サイトと同名の出版物「都会で楽しむブルーベリー(マルモ出版)」が誕生したようなものです。撮影時には、デジタルカメラの小さな液晶ファインダーからはわからなかったのですが、撮影後にパソコンの21インチ液晶モニターで確認したところ、その水滴に逆さまに映り込んだ「泉ガーデンタワー」が見えたのでした。

それが、ヒントとなって、より知名度の高い「六本木ヒルズ森タワーを水滴に映し込めたら・・」と発想したのでした。

そして、その結果が次の写真を撮影です。

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【Sierra(シエラ)北部ハイブッシュ系品種】

多くの写真のうちで最もシズル感があるという出版社からの意見で表紙に採用された写真です。

これは、その写真をさらにトリミングしたものです。 萼あ部(果実中央の凹んだ部分)に溜まった水には、正面の奥の六本木ヒルズ森タワーとは逆方向に位置する「泉ガーデンタワー」(先の水滴写真のきっかけとなったビル)までもが映り込んでいます。

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【Elizabeth(エリザベス)北部ハイブッシュ系品種】

この写真は、表面張力によって萼あ部に溜まった大きな水滴に六本木ヒルズ森タワーが、さらに鮮明に映り込んだものです。撮影時の肉眼では、正確な確認ができないため、微妙に角度を変えた写真が、実は200枚以上も存在します。

すべて、810万画素(1データ約3MB)のものです。

クローズアップレンズを使用したマクロ撮影では、ブルーベリー果実の一番手前側と、水滴との僅かな距離におけるピントのズレも気になる場合があるのです。

なお、果実と果実の間に溜まった水滴にも注目してください。

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【SantaFe(サンタフェ)南部ハイブッシュ系品種】

この写真は、「都会で楽しむブルーベリー(マルモ出版)」に掲載されていない写真であったため、ブルーベリーシンポジウム(2005年ブルーベリーin東京)のパンフレットの表紙に採用されたものです。

サンタフェは、比較的新しい南部ハイブッシュ系品種で、果実品質に大変優れ、果柄痕が非常に小さいため、保存性がいいのですが、日本固有の梅雨による過湿によって、収穫後に葉に病気が出やすいことが確認されています。

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【Toro(トロ)北部ハイブッシュ系品種】

雨上がりの虹の弧に合わせて、トロの太いシュートとその先端に咲く花を珍しくストロボを使用して撮影しました。

不自然なストロボ光は、好みでないためほとんど使用しませんが、雷雨後の非常に暗い空を背景としては、どうしても明るさを保てないため使用しました。虹も「はかない」ものだと感じたのを記憶しています。

トロという品種も、ブドウのように房なりになるという前評判で登場した「話題の新品種」だったものの、寒冷地を好む北部ハイブッシュ系品種の中でも、特に暑さには弱いらしく、太いシュートは出るものの株自体は極めて脆弱である。

よって、温暖な東京では、珍しく現れた虹と同じく「はかない」品種でした。

確かに、ほぼ適地といえる長野の圃場で試食させてもらったときには、信じがたいほどの食感と美味を感じました。 しかし、実際の各地の試作評価では、極めて強い開帳性による樹形の悪さは相当なマイナスポイントとなっています。 日本という栽培環境において、本当の意味での「話題の新品種」に、私はいまだ出逢ったことがありません。