8.ブルーベリー導入記録

 ブルーベリー苗木マーケットからのスタンレイの特定は諦め、過去の資料から日本への導入記録を紐解くと、最初は農林省特産課によって1952年に2回にわたり導入されていることがわかりました。そして、その試作地には、農研、東北、長野の3地区が記されていました。

 その後、スタンレイの品種名が明記された上で導入されているのは、1956年にミシガン州より、京都府立大学に導入された記録があるのみでした。 どちらにせよ、すでに半世紀を経過したかなり古い導入記録ということになります。

 それ以後は、種苗会社など民間での導入に期待するしかないのですが、その後に優良品種が多数発表される中、わざわざ古い品種であるスタンレイを輸入する営利業者が存在するはずもありませんでした。また、仮に、民間の種苗会社によって、スタンレイが営利目的で導入されているならば、少なくとも現在でも、その品種名として継承され、その扱いがあるはずでしょう。

 また、品種の正確さを誇る種苗会社が、以前スタンレイを扱っていたにもかかわらず、現在その扱いがなくなったというのは、初期導入されたスタンレイの品種の正確性に自信が持てなかったのではないかとも推測されるのでした。

 以上を総合すると、スタンレイの日本への導入は、古い記録にあるように、この1952年と1956年の計3回のみとするのが妥当なのでした。そして、果たして、この3回のうちで、1回、あるいは1本でも本当のスタンレイは、実際に日本に導入されていたのかという疑問さえ抱かざるを得ないのでした。

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