日本初のブルーベリー研究資料

 日本のブルーベリー研究は、東京農工大学教授であった岩垣駛夫氏が着手したものだとされています。岩垣氏は、東京農工大学に赴く前は、当時の福島県園芸試験場の場長だったのです。 つまり、日本におけるブルーベリー研究の「原点」は、実は福島県にあったのです。

 1956年(昭和31年)10月1日に作成された「福島県園芸試験場業績集録」には、その岩垣氏によるブルーベリー栽培に関する日本で最初の記述が残されています。それは、B5サイズの報告書の1ページにも満たないもので本文がたった15行しかありません。しかし、これは日本のブルーベリー栽培の歴史では極めて貴重な資料ということになるでしょう。

 試験研究対象の品種は、1954年(昭和29年)4月にアメリカから輸入された「Weymouth」、「Jersey」、「Herbert」、「Dixi」、「Coville」、「Berkeley」の6品種となっています。その記述によると、すでに2年目でブルーベリーに適さない土性によって、多くの品種の樹勢が悪くなる中、「Weymouth」と「Jersey」は、「比較的強健に伸長を続けている」とされています。また、「Weymouth」に関しては、その顕著な特徴である極早生性についての指摘があり、当時の品種が正確であったことが伺える内容となっています。

福島県園芸試験場業績集録