都会で育てる意義

 当然のことですが、都会での生活は、その便利性と引き換えに広い土地や空間というものを犠牲にせざるを得ません。屋上やバルコニーでの植物栽培自体は可能ですが、多くの都市生活者にとって「収穫」などという概念は全く別世界のものだといえるでしょう。スーパーや果物屋には、たくさんの果物が並んでいますが、都会で、まして素人が、売っているものと同じくらいに美味しい果物を作ることは、スペース的にも、技術的にも不可能なことだといえるでしょう。

都会で育てるブルーベリー

 しかし、私は、現在の日本のフルーツマーケットにおいては、ブルーベリーだけが「店で買ってきたものよりも自分で育てた方が美味しい唯一の果物」だと思っています。ブルーベリーは、どのフルーツよりも日持ちがしない上、輸送性、貯蔵性に劣ります。したがって、店で買ってきたブルーベリーが美味しい確率は極めて低いのです。現実問題として、店頭で「本当に美味しいブルーベリー」を入手することは、運に頼るほかないといえるでしょう。

 したがって、ブルーベリーは、都会の限られた空間にありながらも他では味わえない「美味しさ」を感じさせてくる果樹であるとともに、おしゃれでヘルシーなアーバンライフを実現させてくれる存在だと思うのです。

都会のブルーベリー