日本橋三越チェルシーガーデン「特別講座」(2006年6月11日)

 ブルーベリーをきっかけにした様々な縁によって、東京日本橋三越屋上チェルシーガーデンで開催された「ブルーベリーフェア」特別講座の講師として「ブルーベリーの育て方と管理について」を語ることになりました。

 私は、混乱を極めていた品種への興味からブルーベリーに深く傾注したのであって、その都会という栽培環境や、あまりにも短い経験を前提とするならば、どう考えても、この栽培目的の講師として適任だとは思えませんでした。しかし、実際に引き受けてみると、当初の危惧は杞憂に過ぎなかったようでした。

日本橋三越

 当日最も印象的だったのは、私の個人的見解として「ブルーベリーの用土とされるピートモスは、土(泥)ではないため手が汚れない」という発言に多くの人が反応したことです。従来からのブルーベリー栽培で繰り返し語られてきた教科書的な教えは「用土の酸性度を高めるためにピートモスを使う」ということなのですが、東京日本橋三越の屋上に集まったブルーベリーに関与度が高い層は、むしろ「手が汚れない」ということに強く反応し興味を示すのです。これは、都会というエリアでの固有の意識であり、特性ともいえるものなのでしょう。

日本橋三越

 この事実は、今後もしかしたら多数派を占めるかもしれない「都会で楽しむブルーベリー」においては、このような考え方が非常に重要なファクターになることを物語っています。つまり、従来の固定概念に縛られない発想の転換が、将来的にはブルーベリー普及へのフックになるのかもしれないのです。