ふくしまブルーベリー倶楽部2008夏期研修会講演(2008年6月21日)

 果樹王国であるがゆえ、ことブルーベリーに関してはあまり注目されていなかった福島県。しかし、日本のブルーベリー研究においては、その原点ともいえる歴史を持つのが福島なのです。その事実を「ブルーベリー大図鑑」で紹介して以来、何軒もの農家の方と懇意にして頂き、私自身も福島県に親近感を持っていました。

 「ブルーベリー大図鑑」刊行からほぼ2年が経過して一段落した頃「ふくしまブルーベリー倶楽部」からの講演依頼がありました。もともとブルーベリー栽培のプロではない私ができることは、生産農家の方々とは全く違うアプローチであるとか、あるいは都会という異なった視点からの示唆が有意義なのではないかと考えました。

講演会場

 福島の果樹農家は、リンゴやモモやイチゴのみならずブルーベリーに対しても、その情熱は非常に熱いのです。そして、生産者や消費者、営利や趣味などという垣根を持たない「オープン」なイメージを持つ「ふくしまブルーベリー倶楽部」の活動は活発で元気に満ちたものを感じます。年2回開催される研修会の賑わいは、福島という1つの県の集まりとは思えない印象を持ちました。実際に各ブルーベリー園もここ数年でめざましい発展を遂げ、私が「ブルーベリー大図鑑」の取材で訪れた頃とは全く違う充実ぶりと拡大を見せていました。

福島のブルーベリー農園

 もちろん、地区や農家によってブルーベリーに対する考え方は異なるのですが、基本的に目指す方向性は同じで、とにかく参加者の誰もが元気で積極的なのです。このような統一感と活発さこそが、生産・流通・販売、そして消費者への理解ということに繋がり、ひとつの産地を形成していくのでしょう。

 また、東京生まれの東京育ちで故郷を持たない私ですが、このブルーベリーをきっかけに、日本各地に故郷ができた気分にすらなっているのです。

福島のブルーベリー農家