ふくしまブルーベリー倶楽部2010研修会講演(2010年6月13日)

 2010年には、2008年に続いてふくしまブルーベリークラブの研修会に招かれました。テーマは、「ブルーベリー生産における今後の課題と戦略」でした。2008年にも感じたことですが、相変わらず福島の生産者の熱心さは変わらず、趣味・商売を超えての一体感が伝わって来る気がしました。

福島ブルーベリー倶楽部研修会

 特に今回は、2009年にNTTコミュニケーションズからオファーがあったブルーベリープロジェクトで得た知見や様々な仮説の検証などを講演に盛り込みました。また、新たに誕生している新品種の特性や問題点等をブルーベリーという側面からだけでなく様々な角度から考察してみました。

福島ブルーベリー倶楽部研修会

 特にマイクロクライメット(微気候)の問題は、興味深かったようです。これは、ワインの世界ではブドウ栽培において注目されているものですが、実際にブルーベリーでも地域の違いのみならず、土壌が違う狭い地区でも同品種で違う味覚が確認されています。実は、この極めて顕著な事例が福島でも確認されているのです。

 ニュージーランドで開発された品種である「プル」「ヌイ」「レカ」は、味覚的にも、外見的にも顕著な違いを持った3品種で、栽培のしやすさでは「レカ」、サイズ的には「ヌイ」、味覚的には「プル」であるという評価はどこの地域でも定説となっています。しかし、ここ福島のブルーベリーガーデンふねひきでは、「プル」より「レカ」の方が明らかに美味いというのです。そして、私も2008年の訪問時にそれを確認しています。高台という立地や土壌の関係からか、ブルーベリーでは数少ない畑のポテンシャルにより明確な違いが出る事例がここでは証明されているのです。

福島ブルーベリー倶楽部研修会

 また、研修会終了後の懇親会では、「研究と評論」で詳細に解説してある「ブルーベリージャムの考察」と「単一品種ブルーベリージャム(10品種)の試食会」を実施しました。さらに、福島県のブルーベリー生産組合にも協力を頂き、会津、小野町、三春町&二本松市、いわき市、福島市の5つの地区ごとで個別に評価をしてもらい、後に集計を実施しました。

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